はじめに、「不労所得はやめとけ」という言説は本当なのでしょうか?
もしあなたが、「働かないで儲かる方法」を前提にしているのなら、それは「やめとけ」と言わざるを得ません。
甘い話には必ず裏があります。まずは怪しいと疑いましょう。
たとえ誰かから「楽して儲かる話があるんだけど」と誘われたとしても、残念ながらそれは詐欺や犯罪の確率が極めて高いです。もしくはネズミ講に誘われていて、あなたが鴨にされようとしているかのどちらかでしょう。
「楽して儲かる」という文句を信用してはいけません。人の欲につけこんだ悪事に騙されないようにしましょう。
「不労で」「稼ごう」としているのなら、それはやめておくべきです。
しかしここで疑問なのが、不労所得を得ている人もいる、という事実ですよね。
「働かないで儲けようとするのはやめるべき」というのは先ほど述べたとおりです。では、不労所得とはいったい何なのでしょうか?
こちらの記事では、不労所得がどのように成り立っているのか、不労所得を選ぶ際に抑えておきたいポイント、おすすめの方法について紹介します。
不労所得で失敗しないためにも、まずは認識を改め、あなたに始められる方法を見つけましょう。
目次
1.不労所得はやめとけと言われがちな3つの理由
「不労所得はやめとけ」と言われるのはなぜでしょうか?
このように言われる場合、総じて「働かないで稼ぎたいのならやめとけ」という意味で言われていると考えて良いでしょう
その大きな理由3つを紹介します。
1-1詐欺や犯罪のリスクがあるから
「楽して大金が手に入る」といった夢のような話には、その裏に犯罪が潜んでいる可能性が高いです。
犯罪に巻き込まれたくないのなら、そのような話は鵜呑みにしてはいけません。
あなたにそのつもりがなくても、知らない間に犯罪に加担してしまうかもしれませんし、詐欺に遭ってしまうかもしれません。
よくある失敗例がマルチ商法やネットワークビジネスと呼ばれるものです。
法律上合法ということになっていますが、不当性を認められると違法になります。軽い気持ちで始めてみたら犯罪に手を出してしまっていた、という悲惨な状況になりかねません。
仮に違法にならなくても、高額なUSBデータや商品を買わされて損をする場合もありますし、自分の友人知人から搾取する事態も招きます。気づけば資金も信頼も失ってしまうでしょう。
「楽して大金が手に入る」という誘いは危険です。被害に遭わないためにもそのような話に乗るのはやめましょう。
1-2儲からない可能性があるから
働かないで済むような仕事の場合は、そもそも儲からないという場合も多くあります。
たとえば、ひとつ3分でできるアンケートを1時間やったとしますよね。
アンケート20個に答えるわけですが、それでは1案件30円だとしても600円にしかなりません。
あなたは、600円を稼ぐために、1時間アンケートに答える方法をとるでしょうか?
多くの人はこの方法を選ばないでしょう。なぜなら1時間かけても600円しか稼げないのは割に合わないからです。
副業をする余力のある方なら、最低賃金でもアルバイトをしたほうがまだ稼げます。
このように、そもそもお金にならないことを始めても得るものがないから、やめとけと言われるのです。
1-3そもそも労働が伴うから
不労所得は働かないで稼げると思っていませんか?その前提ならば不労所得を目指すのはやめたほうがいいです。
なぜなら、不労所得は本当の意味で「不労」ではないからです。不労所得を得るのにも労力がかかります。
もし全く働かないつもりで始めたのに、あれこれやらなくてはいけないとなってしまっては続けられないですよね。
すこしも労力をかけられないのであれば、そもそも「不労所得」は得られません。
それでも稼ぎたいのならば、不労所得の認識を改め、どれくらいの労力でどれくらいの成果が出るのかは把握する必要があるでしょう。
2.不労所得とはそもそも何なのか
2-1「不労所得」=少ない労力でお金を生み出す仕組みをつくること
そもそも、不労所得は働かないで稼ぐもの、という考えは間違いです。
不労所得とは、少ない労力で、お金を生み出す仕組みを作って得る収入のことです。
つまり、不労所得には労力が必要です。「不労」とはいえ労力がゼロというわけではありません。
ですが、裏を返せば、仕組みづくりに労力をかけられるのならば、所得を手に入れられるということでもありますね。
自動販売機を例にとりましょう。
もし、あなた自身が道に立って商品を売る場合、商品を売る時間は拘束されて働かなくてはならないので、これで収入を得た場合は「労働所得」になります。ですが、ここに自販機があれば、あなたは時間を拘束されずに売上分の収入を得られますよね。これが「不労所得」です。
つまり、自販機の設置が仕組みづくりということになります。この仕組みを動かし続けるには商品の補充やメンテナンスが必要になりますので、仕組みを動かし続けるための労力も必要ですね。
このような労力をかけることで、あなたは24時間道に立ち続けなくても、収入を得ることが出来るというわけです。これが少ない労力でお金を得る仕組みを作ること、すなわち不労所得になります。
2-2その労力をかけられるなら不労所得は断然アリ!
これはつまり、仕組みづくりに労力をかけられるのならば、不労所得が手に入る、ということです。
この労力を惜しまないのであれば、不労所得を収入の一つとして取り入れるのは現実的な方法と言えます。
なぜなら、労働所得のみで稼ごうとすると、時間という限界があるからです。だれしも1日は24時間ですし、24時間働きづめになるなんて不可能です。仮に24時間働けたとしても、 25時間分やそれ以上にはなりません。
今の収入より稼ぐために、さらに仕事を増やすというのは、むしろ現実的ではないでしょう。
もし収入を増やしたいのならば、主な方法は次のどちらかになるでしょう。転職してキャリアアップするか、不労所得を取り入れるかです。
転職ももちろん収入アップにつなげられます。キャリアアップを目指せる方はこの方法でもよいでしょう。
しかし、これまで勤めた職場を離れるのは勇気がいりますよね。
それに比べ、不労所得であれば、今の仕事を続けながらさらに副収入として稼ぐことが可能です。
現実的かつ合理的な方法だということがわかりますよね。
環境を大きく変えずにさらに収入を増やしたい方は、不労所得を取り入れましょう。
3.不労所得を得るためにおさえたいポイント3つ
不労所得を得るのが合理的な手段ならば、ぜひ始めたいですよね。では、不労所得を得るにはどのような方法があるのでしょうか。
じつは、不労所得を得るにも多くの方法があります。ここでの選択は大変重要です。
なぜなら、あなたに合わない方法を選んでしまうと、労力ばかりかかってしまう、収入につながらないなど、不労所得を取り入れる意味がなくなってしまうからです。
失敗を防ぐためにも、不労所得を始める前に抑えておきたいポイントを見ていきましょう。
3-1 労力
まず大事なのが、どれくらいの労力が必要になるかです。
もし、想定よりも時間がかかる、休日も忙しくしなければならない、ということになってしまっては、それは副業と変わりませんよね。
たとえば、メジャーな不労所得に株式投資やFX投資があります。
株式やFXは、仕事中も深夜も早朝も取引が可能です。そのため、つねに価格変動を気に留めなければなりません。タイミングを逸すると大損する可能性もあるため、気持ちも休まりませんよね。
何か仕組みを作って動かすだけの方法に比べて、常にチェックと駆け引きがついて回るので、この方法は労力がかかると言えます。
できるだけ少ない労力で仕組化できる方法を選びましょう。
3-2 収入
次に同じくらい大切なことが、収入の大きさです。
不労所得がほしいということは、今の収入よりも稼ぎたいということですよね。
あまりにも不労所得が少なければ、収入を得る手段としては意味がないと感じてしまうでしょう。
たとえば、貯金の利息も不労所得です。簡単ではありますが収入はほんのわずかです。
2021年現在では、普通預金の金利は0.001%というところが多く、高くても0.2%程度です。
たとえば1000万円貯金したとして、金利0.001%ならば利息は100円、仮に0.2%でも20,000円にしかなりません。しかも利息がつくのは年に2回だけというところがほとんどですし、そのうえここから税が引かれますので、収入としては物足りないですよね。
不労所得を得るからには、ある程度稼ぐことも目標になってきます。どの程度稼ぎたいかを考えて、選択肢を絞っていきましょう。
3-3 資金
さらにポイントとなってくるのが資金です。
不労所得は資金がなくても始められますが、自己資金が多ければその分選択肢が広がります。
もし資金があれば、投資にも使えますし、その道のプロに任せることも可能になるからです。
より多くの資金を投資に充てれば、その分動かせる金額が増えるということになりますので、大きな収益が見込めます。
また、業者に委託することで、より労力を減らす手段も視野に入れられますよね。
不労所得を始めるにも資金はあるほうが有利です。資金を貯めてから臨むのも良いでしょう。
よりよい不労所得を叶えるためにも、自己資金を準備しておくのがおすすめです。
4.不労所得を得るためにおすすめの方法3選
ここまでは不労所得を選ぶ際のポイントを見てきました。
それでは、実際にどのような方法が良いのでしょうか?
おすすめの不労所得を3つご紹介します。
4-1不動産投資
もっともおすすめの方法は不動産投資です。労力も少なく収入も十分に得られますので、効率よく稼げます。
不動産にも多くの種類がありますが、この場合は一棟アパートやマンションの賃料収入を得る事を目指すものです。
不動産投資は月々の賃料収入がそのまま入りますので、定期的に収入が得られます。
こちらは弊社で物件を購入しましたお客様の事例です。
このように、賃料収入は年間540万円にもなります。ローン完済後は毎月16万円のキャッシュフロー(賃料収入から諸経費を引いた金額)が得られます。
今ある収入にさらに月収16万円プラスになれば、大きな助けになりますよね。
そして不動産投資のもう一つの利点は、労力が少なく済むことです。
不動産管理会社と委託管理契約を結べば、物件の掃除や補修、入居者とのやりとりは管理会社に任せられます。
物件を購入したあとのことは管理会社に任せられますので、かなり労力を少なくして運用することが出来ますよね。
唯一ネックとなるのが資金面です。自己資金や年収が少ないと、物件の購入時に融資がおりません。
現金一括で買えるほど資金があるのならば別ですが、基本的には融資を使って購入することになりますので、資金が少ない方には難しいでしょう。
ですが、ここさえクリアできれば、不動産投資は最もおすすめできます。資金面で難しいけど始めてみたいという方は、不動産投資を目標に資金を貯めるのもいいですね。
労力が少なく収入も見込める魅力的な方法ですので、ぜひ不動産投資を始めましょう。
4-2駐車場経営
もし使っていない土地を持っている場合は、駐車場経営がおすすめです。
土地は保有しているだけで固定資産税がかかります。もてあましているくらいなら活用しない手はないですよね。
駐車場経営は、ほかの土地活用系の事業(コインランドリーやトランクルームなど)よりも、必要な設備が少ないので、初期費用が少なく済みます。
駐車場工事費は、地域によりますが、21万円~98万円という統計が出ています。
(参照:政府統計の総合窓口「小売物価統計調査動向編」)
土地さえあれば、ローコストで始められるので手を付けやすいですね。
収入面で言うと、駐車場収益物件のポータルサイトの情報をもとに中央値を出すと、表面利回りは約5%です。(楽待6月10日現在の情報)
表面利回りは稼働率100%の場合ですので、実質の稼働率で考えてみましょう。
総務省のデータによると、駐車場の稼働率は16%~100%以上と幅はあるものの、低い水準のものが多いです。ひと月当たり約1万円という記載もあります。(参照:総務省「公営企業をめぐる最近の動き」)
駐車場の形態や地域差もありますが、ここに諸経費が掛かることを考えると、実質利回りは2%前後と言えるでしょう。
決して収入が大きいとは言えませんが、ハードルの低さを考えると始めやすい方法ですよね。
とはいえ、これは土地を持っている方限定でおすすめできる方法です。わざわざ土地を買うとそこから資金が必要となりますので注意しましょう。
土地を持っているかたには始めやすい方法ですので、ぜひ不労所得に役立てましょう。
4-3アフィリエイト
資金はかけられないという人には、アフィリエイトという手段があります。
記事を書くだけなので、資金力とは関係なく始められます。誰でも手軽にできる点が特徴です。
資金がなく、かつ時間をかけられる方に向いている方法です。
しかしながら、おすすめできるのは上記の方に限られてきます。
なぜなら、不労所得を得るにも労力が大きく、かつ収入になる可能性が低いからです。
アフィリエイトは、企業の広告をweb上に掲載することで、その成果報酬を得られる仕組みになっています。
ですので、記事に反響がなければ収入になりません。人目を惹く記事にならなければ労力が無駄になってしまいます。
反響の大きい記事であれば、その一つだけでも収入源になりえます。反対に、いくら記事を書いても成果につながらなければ収入にならないのです。
(アフィリエイト協会意識調査より抜粋)
収入にならなかったという方が30%、5万円以上の収入になったという方は約25%です。
75%の方はここで挫折してしまうでしょう。成果を出すには、反響を得られる記事にする能力が必要になってきます。
(アフィリエイト協会意識調査より抜粋)
また、こちらは1日の作業時間のグラフです。半数以上の方が2時間程度かそれ以上、アフィリエイトに時間を割いています。意外と時間がかかることが分かりますね。
執筆作業が得意な方は苦ではないかもしれません。しかしそうでない場合はかなり労力が必要でしょう。
このような理由から、もし資金があるのであれば、アフィリエイトはあまりおすすめできません。
とはいえ、資金がなくても始められるというのは大きなポイントです。時間があり、かつ資金をかけられない方は試してみても良いでしょう。
さいごに
いかがでしたか?この記事では、不労所得の仕組みと注意点、おすすめの不労所得について紹介しました。
まず不労所得とは、少ない労力でお金を稼ぐ仕組みを作り、得る収入のことです
この仕組みさえできれば稼ぐことが出来ますので、収入を増やす合理的な手段として十分活用できます。
不労所得で注意すべき点は労力と収入です。できるだけ労力を少なく、かつ、収入の見込めるものを選びましょう。
自己資金があれば選択の幅が広がりますので、資金をためてから始めるのもひとつの手ですね。
おすすめの不労所得はこちらの3つです。
不労所得にも様々な方法があり、どのような状況かによっても使える方法が違うことが分かりましたね。
不労所得は現在の収入にプラスで稼げる理に適った方法です。ぜひ取り入れて、今後の生活に役立てましょう。
コメント